給水部材(止水栓・給水管)の選び方

給水部材(止水栓・給水管)の選び方

カウンターや洗面ボウルに取り付けるタイプの蛇口から水を出すために必要な部材とその選び方を解説します。
デザインやサイズ、規格など、種類がたくさんあって迷うかもしれませんが、蛇口を使うために必要な部材は、「止水栓」「給水管」 の2つだけです。
また、壁に取り付けるタイプの蛇口には、「止水栓」「給水管」は必要ありません。

単水栓を使う場合は、止水栓・給水管とも1つずつ、混合栓を使う場合は水とお湯の2つずつ必要になります。

止水栓

キッチンカウンターや洗面台下の給水取り出し部分に取り付けて、蛇口とは別に水・お湯を止める元栓のを「止水栓」と呼びます。
止水栓は、床給水用と壁給水用とで部材が異なります。事前に施工業者さんに給水方向がどちらになるのか、確認しておきましょう。

床給水の場合は「ストレート止水栓」

ストレート止水栓は、種類によっては長さが違うものがあります。ストレート止水栓は、給水配管との接続部分がネジ切りのため、長すぎたとしてもカットして使うことはできません。一般的な設置環境であれば、350~420mmのものを選んで、給水管で長さを調節します。詳細は後述しますが、カウンターに取り付けた蛇口に届けばOKです。

壁給水の場合は「アングル止水栓」

アングル止水栓は、ストレート止水栓のような高さや長さは関係ありません。お好きなデザインを見た目だけで選んで大丈夫です。
給水管はアングル止水栓が蛇口に届けばOKです。アングル止水栓の取付位置は施工業者さんに確認してください。

給水管

蛇口の取付脚と止水栓の間をつなぐホースは「給水管」「給水接続管」「給水ホース」「給水フレキ管」「給水ブレードホース」と、メーカーや材質の違いなどによって色々な呼び方があります。

単水栓の場合は1本、4インチ混合栓および8インチ混合栓の場合は2本必要です。
1ホールタイプのシングルレバー混合栓は、水栓に給水ホースが付属していますので給水管を別途用意する必要はありません。

給水管を選ぶポイント

給水管は長さが色々あります。「ツバ出しカッタ―」等の専用工具でカットして短くすることができるタイプのものとできないものがあります。簡単に言えば、蛇口と止水栓が届けばいいので、下記の計算式を参考に必要な長さのものを選ぶと良いでしょう。

 【計算式】
水栓取付脚の長さ+給水管+床から止水栓接続部までの距離+ 30mm(※)=h

h=床からカウンター上面までの高さ(750~850mm)
※予備長さ/遊びとして、30mm程度確保

カウンターの高さと止水栓と給水管の関係

手洗いしやすい高さは750~850mm

洗面ボールをカウンターに埋め込む場合でも天板の上に乗せる場合でも、床から洗面ボールの上端までの高さが750~850mmの位置に設置するのが一般的です。前述した、給水管を選ぶポイントの「計算式」に沿って、給水管の長さを選びましょう。